クリスチャン・ヒダカ

「ひとつのシーンのふたつの場面(とその他の演劇)」

2019.4.18(木)~7.16(火)

アート&カルチャー

銀座メゾンエルメスのウィンドウディスプレイは、街にひらかれた劇場です。さまざまなクリエイターの独創的な視点を通して、エルメスが毎年掲げる年間テーマを表現します。
エルメスの2019年の年間テーマは「夢を追いかけて」。ウィンドウの空間を使って、様々な夢の世界に誘います。

イギリス人画家、クリスチャン・ヒダカはフランス人詩人ステファン・マラルメの詩「牧神の午後」をもとにしたバレエの舞台を再現、川のほとりで水浴びをする美しい妖精に見とれていた牧神が、妖精が忘れていった衣を手にとり恍惚とするようすを表しました。16世紀イタリアのコメディア・デラルテの舞台セットから着想を得たカーテン画を描き、旅芸人による即興の舞台をウィンドウのなかに作っています。技術と知識に裏付けされたクリスチャン・ヒダカの絵画の世界観は、ルネサンスの建築画、16世紀イタリアの舞台、19世紀フランスの詩、20世紀ロシアのバレエという芸術史を股にかけ、時間も空間も複雑にからみあった白昼夢の世界を表しているようです。

アーティスト プロフィール


クリスチャン・ヒダカ Christian Hidaka
クリスチャン・ヒダカはロンドンのロイヤルアカデミーを終了し、伝統的な絵画技法を基軸に、舞台、絵画世界、記憶といった要素を交差させた絵画作品を描くイギリス人画家である。その作品には様々な素材が幾重にも折り重なっている。日本画、SF世界、サイケデリックな世界観からシュールレアリズム、ルネサンス絵画まで。それらは調和しそうでしないという絶妙な距離感を保ちながら、拮抗し、超えていく。最近では壁画にもその世界を拡大させ、観客を等身大のスケールのなかに取り込み対峙させている。最近の展覧会は「Unhooked a Star」国立現代美術館ブカレスト、「Chinese Whispers」MAKウィーン、「Natural Pas Natural」ル・パレ・フレシュ美術館(コルシカ)がある。日本での展覧会は2017年、「ミュージアム・オブ・トゥギャザー」スパイラルガーデン(東京)のグループ展に参加している。