ユーフラテス

「スレスレの部屋」

2018.9.12(水)~11.19(月)

アート&カルチャー

銀座メゾンエルメスのウィンドウディスプレイは、街にひらかれた劇場です。さまざまなクリエイターの独創的な視点を通して、エルメスが毎年掲げる年間テーマを表現します。
2018年のテーマは「演じる。遊ぶ。プレイフルな人生!」

正面のウィンドウには、大きなコート掛けにかけられたジャケットとハット、そして傘とティーポット、カップ。どれも日常に使われるものたちですが、なぜかそれらは台座にのってゆっくりと回転し、傍らには大きな白いスクリーンが立てられています。じっと見ていると、スクリーンに空けられた「隙間」を、コート掛けや傘たちが今にもぶつかりそうなスレスレの距離で通り抜けていきます。隙間はもとの形に対して大きく歪んでおり、到底通り抜けられるようには見えません。Playという言葉は、遊ぶ、試合をする、役割を演じる、処理する、など様々な意味をはらんでいます。それは、他の誰かが作ったものをただ受け入れるだけでなく、能動的に面白さを見つけ出していく作業でもあるのです。見慣れたものを違う環境に置いてみることで生まれる緊張感が漂うこの部屋には、プレイフルで新鮮な発見がひそんでいます。

アーティストプロフィール


ユーフラテス EUPHRATES
さまざまな「研究」を基盤として活動しているクリエイティブグループ。映像・アニメーション・書籍・展示などを通した新しい表現の開発やメディアデザインに取り組んでいる。近年の活動に、NHK Eテレ『ピタゴラスイッチ』『2355・0655』『考えるカラス』の映像制作、科学映像『未来の科学者たちへ』(NIMSとの共同研究)等がある。主な受賞に、ニューヨークADC Gold Prize、D&AD賞 Yellow Pencil等。