Formafantasma(フォルマファンタスマ)

「Seascape ―仮設空間のための素材研究3 ―」

2016.3.17(木)~2016.5.17(火)

イベントアート&カルチャー

今回はヒマラヤの岩塩や海綿など、自然にある素材そのものの美しさを際立たせたFormafantasma(フォルマファンタスマ)による「Seascape ―仮設空間のための素材研究3―」というディスプレイです。


人間は美を表現したいと熱望し、もの作りを続けてきました。しかし、美しいものはすでに自然の中にあるのです。美しさのあり方を認識するのは私たちの目です。自然にあるものをそのまま日常生活に取り入れて、その美しさをどう生かすか、それは私達の手にかかっています。

フォルマファンタスマは、アムステルダムを拠点に活動するイタリア人デザイナー、アンドレア・トリマルキとシモーネ・ファレジンの二人。この世界にすでに存在するものを見つめ、その美と価値を発見し、構想に取り入れることから彼らのデザインは始まります。つまり、自然を賞賛すること。荒々しくも、エネルギーに満ち溢れ、まだ手を加えられていない自然のままの美しさを称えること。それこそが彼らのデザインのインスピレーションとなっているのです。

WIN_JP_2016_GINZA_mar-(4)今回使用したのは、彼らが長年にわたって大切にしてきた素材、ヒマラヤ岩塩と海洋生物です。ヒマラヤ岩塩のピンク色のグラデーション、彫刻的なフォルムは崇高さを感じさせ、そして海洋生物の複雑なディテールは人間の想像力の範囲を超えています。

ウィンドウの背景から柔らかに照らし出されるインスタレーションは、全体がひとつの風景としてエレガントにまとめ上げられています。そのなかにある、エルメスのメンズとレディスのアイテムは、ふたつと同じものを再現することのできない自然の美を賞賛するパレードに参加しているようです。

小窓にはユニークでオーガニックな形をした乾燥食品など、他にもさまざまな素材が使われています。それはエルメスの製品と緊張感の漂う絶妙なバランスを作り上げ、双方の質感を際立たせています。

美しさとは何か。その答えはすでに食卓の上にあるのかもしれません。

Formafantasma(フォルマファンタスマ)
アムステルダムを拠点に活動するイタリア人デザイナー、アンドレア・トリマルキ(Andrea Trimarchi)とシモーヌ・ファレジン(Simone Farresin)の2人から成るフォルマファンタスマは、実験的な素材を見つめる目から生まれた革新的な作品で知られるデザイン・チーム。伝統文化と地方文化の関係、サステナビリティへの批判的なアプローチ、文化を伝えるものの重要性を探求するデザイン活動を行っている。
手工芸、産業、もの、ユーザーの橋渡しをする活動を通じて、調査に基づく実践とデザイン産業との結び付きを確固たるものにした彼らは、様々な有名ファッション・ブランドや小売ブランドのコミッションワークを得てきている。その作品は国際的にも評価されており、ニューヨークのMoMAやロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館など、一流美術館の常設コレクションの一部となっています。