Butinage 

【ウィンドウ】「ビュティナージュ」

2015.5.19(火)~7.14(火)

カテゴリー: アート&カルチャー

win_bee3フラヌール(遊歩する人)とは、都市に生きる人々そのものです。パリジャンたちが街中をそぞろ歩くように、蜜蜂は行き当たりばったり、美しい花を求めて飛び回ります。ウィンドウのなかでは巨大な蜜蜂が窮屈そうに飛び回り、部屋の中はめちゃくちゃ。せっかく集めた蜂蜜がひっくりかえらないように、養蜂家の人々は大慌てです。あちらこちらに、エルメスの製品を取り出しては空中を飛び回り、次の目的地を探しています。

フランス人アーティスト、ジャン=フランソワ・フルトゥは、奇妙なスケール感の動物たちを空間に介入させて、まるで子供の目線で物事を見ているようなファンタジックな世界を作り出します。フルトゥの作るふしぎな動物たちは、ノマドのように定住せず、思いがけない場所に現れます。そのような違和感が笑いとなり、驚きとなり、見るものの足を止めるのです。

巨大な蜜蜂の手にかかると、ちょっとした子供の遊びのはずが大混乱に。そのようすを見て、部屋をめちゃくちゃに散らかして遊んだ幼い頃の記憶がよみがえり、人知れずにんまりしてしまうのは、あなただけではないはずです。

アーティスト・インタビュー (2分半/仏語音声・日本語字幕/2015年)

ジャン=フランソワ・フルトゥ Jean-François Fourtou
多彩な手法で作品を生み出しているフルトゥは、動物のオブジェと幼少時代の記憶をテーマにした作品で知られるフランス人アーティスト。1964年生まれ。パリのエコール・デ・ボザール(国立高等美術学校)を1992年に卒業。最近の展覧会にドメーヌ・ド・シャマランド(フランス・エソンヌ県、2015年)、ギャルリー・ミッテラン(パリ、2015年)、MAMO(マルセイユ、2014年)など。