Desirs d'utopie

【シネマ】描かれた未来―3編の建築ドキュメンタリー

12月6、7、20、21、23、27、28日 (※13、14日は特別プログラム)

ル・ステュディオは銀座のメゾンエルメス10階にある40席のプライベートシネマです。
2014年は『メタモルフォーズ―変身』をテーマに、さまざまな角度から映画をお届けします。

12月のテーマは「描かれた未来」。建築物とメタモルフォーズを巡る3つのドキュメンタリーをお届けします。新しいライフスタイルやレジャーハウスとして構想された『フトゥロ』、シチリア島の未完に終わった都市開発の中でしなやかな日常を作り上げる『未完の地、イタリア』、都市の移り変わりの定点観察といえる『ポンピドゥー・センターの建設』。3つのドキュメンタリーから見えるのは、建設することは常に私たちの欲望の形であったこと、そしてモデルニテ(近代化)の名の下に、私たちが描いた未来の形と時の流れです。

また関連イベントとして12月13、14日にそれぞれ1日限りの特別上映会を開催。
各日の最終回ではル・ステュディオ プログラム・ディレクターであるアレキサンドル・ティケニス氏をパリより招聘しトークセッションも行います。
※関連イベントについて

『フトゥロ ― 未来への新しいスタンス』
Futuro – A New Stance for Tomorrow by Mika Taanila

1998年/フィンランド/29分/カラー/スーパー16mm
監督: ミカ・タニラ
撮影: ジェシ・エーロラ
サウンドデザイン: オリ・フウタネン
製作: ラッセ・サーリネン
配給: Kinotar Oy

旧ソ連とアメリカが宇宙開発でしのぎを削った1950~70年代。フィンランドの建築家マッティ・スーロネン設計によるUFO型レジャーハウス「フトゥロ」は、スペースエイジと呼ばれるこの時代を象徴する、フューチャーデザインの金字塔的建築物である。その実験的なコンセプトとデザインは、当時世界中の注目を集め、日本にも数軒が輸出されたが、オイルショック等の影響によりわずか十数件で製造中止となった。
「フトゥロ」の辿った数奇な運命を、フィンランドの若手映像作家、ミカ・タニラが追った歴史的ドキュメンタリー。

『未完の地、イタリア』
Unfinished Italy by Benoit Felici

2011年/イタリア/34分/カラー/HD
監督: ブノワ・フェリシ
撮影: バスティアン・エセ
編集: ミレーナ・ホルツクネヒト
配給: ZeLIG films

廃墟のメッカ、イタリア。「廃墟」とは未完への旅であり、それは第二次世界大戦末期から今日までの、イタリアのもっとも代表的な建築様式をみる場所である。建設半ば、完全と無の間の曖昧な状態に放棄された建物たちは、そのままイタリアの建築風景となった。観客のいないスタジアム、患者のいない病院、未だ初演のない劇場……。
本作品は、イタリアの未完の建物の潜在的な価値と、それらを生活に組み込んでゆく人間の能力に関する研究である。未来はすでに過ぎ去り、「永遠に待つ」現在を生き続けるこれらの廃墟は、我々が時間について思いを巡らせるための招待状となる。

◎モニター上映
『ポンピドゥー・センターの建設』
La construction du Centre Georges-Pompidou by Joseph Morder

1977年/フランス/30分/カラー/スーパー8mm
監督: ジョセフ・モルデル

5年間に渡るポンピドゥー・センターの工事過程を追ったドキュメンタリー。建物が出来上がる歳月の中で、パリの風景にそぐわないと思われたモダンな建築が少しずつ、街に馴染み、一つの界隈を形成してゆく様がわかる。
建築における近代化について考える貴重な映像。

【上映スケジュール】
上映日: 12月6日(土)、7日(日)、20日(土)、21日(日)、23日(火祝)、27日(土)、28日(日)
上映時間: 11:00/14:00/17:00

【上映時間】
11:00/14:00/17:00
※2作品連続上映(約63分)/ 『ポンピドゥー・センターの建設』はシアター前室にてモニター上映(約30分)

【会場】
銀座メゾンエルメス10階 ル・ステュディオ(東京都中央区銀座5‐4‐1)

予約開始:11月15日(土)11:00 ~各上映日の3週間前より開始
予約方法:11月15日以降、ページ下よりご予約ください。

【関連イベント】特別上映会とトークセッションのお知らせ

12月のル・ステュディオでは、通常プログラムに加えて、プログラム・ディレクターのアレキサンドル・ティケニス氏を招聘し、二つの特別上映会を開催いたします。

2011年の震災から多くの映像作品が作られましたが、それらにはかつてそこにあった風景や建物の姿とともに現在の風景が、描かれています。特別上映会の一日目は、震災後に日本で作られた作品を取り上げます。今回ご紹介する『ASAHIZA 人間は、どこへ行く』(監督:藤井光)は福島にある街の映画館を巡るドキュメンタリーです。

二日目の『ル・コルビュジエの家』(監督:ガストン・ドゥプラット、マリアノ・コーン)は、20世紀の近代建築を代表するル・コルビュジエの設計したクルチェット邸(ブエノスアイレス)が舞台となったフィクションです。両日とも最終回ではル・ステュディオ プログラム・ディレクターのアレキサンドル・ティケニスおよびゲストを迎えトークセッションも開催いたします。
特別上映会のお申込とプログラム詳細はこちらからご覧ください。

I.『ASAHIZA 人間は、どこへ行く』12月13日(土)
II.『ル・コルビュジエの家』12月14日(日)

※ご予約は、鑑賞ご希望の上映日の3週間前の11:00からとなります。
※満席の場合にはご予約頂けませんが、当日キャンセルのあった場合は、会場にて先着順でご鑑賞いただけます。(上映時間5分前に会場に直接お越しください。)
※外国語音声のものはすべて日本語字幕付きで上映いたします。